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見積書に合計の金額だけが書いてあると、受け取った側は、その金額が妥当かを判断できません。
どの画面を外せばいくら下がるのかも、見積書からは読めません。
そこで私たちは、作る範囲と金額の関係をその場で見せる道具を、自分たちで作りました。
合計だけの見積もりでは、作る範囲の話がしにくい
この道具を作った目的は2つです。
1つは、お客様に根拠のある金額を示すことです。
もう1つは、私たち自身が「どこまで作るか」を金額で判断できるようにすることです。
作る範囲は、打ち合わせを重ねるうちに広がりやすいものです。
範囲を1つ足すと金額がどう変わるかを、その場で見せられるようにしたいと考えました。
画面と機能を、チェックで選んでいく形にしました
使い方は、3つの段階に分けました。
最初に、いくつかの質問に答えます。
次に、画面・機能・条件の一覧で、作るものにチェックを付けたり外したりします。
最後に、初期費用と月額の結果を見ます。
最初の質問は、次の4つです。
- 使う人の役割(管理者だけか、一般の社員や外部の業者も使うか)
- 主な用途(お知らせの共有・予約や受注・教育や研修・決済)
- 想定の規模(数十人まで・数百人まで・それ以上)
- デザインの水準(標準か、ブランド重視か)
答えに合わせて、一覧の最初のチェックが入った状態になります。
そこから、要らない画面を外し、要る機能を足していきます。
チェックを1つ外すと、画面の数と金額がその場で変わります。
画面の数は、役割ごとのメニューから数えます
アプリの画面の数は、使う人の役割ごとに、メニューに並ぶ項目から数える作りにしました。
代表から「サイドバーの項目とかから逆算して正確に出したい」という希望があったためです。
管理者が使う画面と、一般の社員が使う画面は、別々に数えます。
一覧の最初の構成は、私たちがこれまでに作った業務アプリ4件の構成をもとに決めました。
お客様に見せる画面には、作る側の言葉を出しません
結果の画面には、初期費用と月額を大きく出します。
内訳には、選んだ画面と機能を、ふだんの言葉で並べます。
「人月」「工数」のような、作る側の言葉は出しません。
一覧でも、作業の量(人日=1人が1日で進める作業の量)は出さず、金額だけで加減する形にしました。
お客様が判断に使うのは、作業の量ではなく金額だからです。
この道具は、お客様に直接操作していただくものではありません。
打ち合わせで画面を共有するか、印刷して見ていただく使い方です。
つまずき:途中で作ったものは、求められた形と違いました
作り直しの途中の版は、役割と画面を1つずつ組み立てていく形でした。
これを見た代表の言葉は「全部チェックリストで画面、機能、項目みたいな感じでチェック✅✅で進めていけるのを想像していた」でした。
求められていたのは、組み立てる道具ではなく、選ぶ道具でした。
そこで、一覧から選ぶ今の形に作り替えました。
金額の出し方でも、2つ直しました。
1つ目は、全部を選んだときの金額が高く出すぎたことです。
設定の画面で、計算に使う係数を動かして調整できるようにしました。
2つ目は、初期費用と月額の分け方です。
以前の版では、初期費用の一部を月々に割り振る計算をしていました。
代表の考えは「月額は初期費用に関係なく月々もらえる費用」でした。
いまは月額を、保守と運用(サーバーや監視)の費用として、初期費用とは切り離して出しています。
金額の根拠は、範囲と一緒に見せる
見積もりの金額は、「どこを作ると、いくら」という形で示したいと考えています。
その形にしておけば、予算に合わせて範囲を決める話を、打ち合わせの場でできます。
見積書の合計だけを見て、どこを削ればよいか迷ったことがあるなら。
作る範囲の相談から始めたいときは、お問い合わせからご相談ください。
