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業務をアプリにしたいのに、要件を文書にまとめる時間がない会社の方に向けた記事です。
FDEなら、エンジニアが現場で作業を見て、試作を使ってもらいながら直していけます。
名古屋のWy-atが実際にどう進めているかを、施工会社の例とあわせて紹介します。
FDEは、エンジニアが現場に入ってアプリを作る進め方です
FDEは「Forward Deployed Engineer」の略です。
お客様の現場に入り、仕事の流れを自分の目で確かめてから、使える仕組みを作るエンジニアを指します。
Wy-atでは「現場に伺うアプリ開発」と呼んでいます。
ふつうの開発では、最初に要件を文書にまとめ、それをもとに作ります。
FDEでは、文書の代わりに、現場で見た作業を出発点にします。
担当の方から困りごとを直接お聞きし、その場で必要なことを一緒に整理します。
こんな会社に向いています
FDEが役に立つのは、次のような悩みがある会社です。
- 市販のサービスを試したが、自社の業務に合わなかった
- 要件を文書にまとめる時間がなく、システム化が進まない
- Excelで管理している業務を、複数人で安全に使えるようにしたい
- 紙の申請・承認をなくしたい
- 今のシステムとデータを連携させたい
進め方は5つの段階です
Wy-atのFDEは、次の順に進めます。
- 現場に伺う:実際の作業を見せていただき、困っていることを担当の方から直接お聞きする
- 試作:見た作業に合わせて、小さな形のアプリを早く作る
- 使ってもらって直す:現場で試していただき、出てきた声をもとに直す
- 本番で使い始める:データの移行や権限を整え、業務で使える状態にする
- 定着と改善:使われ方を確かめながら、改善を続ける
大事なのは、使ってもらって直す段階です。
文書の上では気づけなかったことが、実際に使うと出てきます。
例:お客様の一言から、2日後に請求の決まりを変えた
太陽光・蓄電池の施工会社に、案件・日報・請求をまとめる施工管理アプリを作ったときの話です。
この会社は、8月1日から、このアプリだけで仕事を回しています。
最初は、どの日報も、社員が承認してから請求に載せる決まりにしていました。
9月2日、お客様から次のご要望をいただきました。
「現調日報に限っては承認なしで請求可能にしてほしい」(お客様)
現調は、工事の前に現場を見に行く「現地調査」のことです。
現地調査の請求は回数で決まり、日報の中身は請求書に載りません。
そこで9月4日に、現地調査だけは承認を待たずに請求の下書きへ載せられる設定を足しました。
工事の日報は、今も承認が必要です。
入口は変えず、今のやり方につなぐ
FDEでは、今使っている道具をできるだけそのまま残します。
この施工会社でも、販売店からの依頼は、いつものLINEやSlackに書き込んでもらう形を変えていません。
アプリが投稿を読み、まだ案件になっていないお客様だけを、案件の候補にします。
候補を案件にするのは、社員が確かめて承認したときだけです。
請求書を確定するのも、必ず人です。
つまずき:使い始めてから見つかったずれ
現場で直しながら作る進め方にも、弱いところがあります。
この施工会社のアプリでは、本番で使い始めてから、請求が組み直されない入口が一部にあると分かりました。
調べると、25件の案件の請求がずれていました。
そこで、請求の材料を書き換える入口は、すべて書いたあとに請求を組み直すようにしました。
あわせて、ずれを毎朝数えて知らせる見張りを付けました。
早く出して直す進め方だからこそ、ずれに気づく仕組みも一緒に作ります。
この施工会社の取り組みは、導入実績に詳しく書いています。
まずは、いちばん手間のかかっている作業を1つ見せてください
FDEを頼むときに、要件の文書は要りません。
いちばん手間のかかっている作業を1つ決めておけば、そこから始められます。
同じ内容を、毎日どこかへ書き写している作業があるなら。
FDEの進め方は、FDE(現場に伺うアプリ開発)のページにまとめています。
